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シェットランドフォックス ケンジントンⅡ:ミュージアムカーフの艶と履き心地を実感した

ケンジントンⅡ Uチップ

履き下ろして5回目 ― 革がいい感じに馴染んできた

今回の主役はシェットランドフォックスの「ケンジントンⅡ Uチップ」。

先月?に買ったやつ。

リーガルが展開してる高級ラインで、アッパーはイタリアのイルチア社ラディカ仕上げのミュージアムカーフ。

革靴好きならこの素材の名前を聞いただけでテンション上がるんじゃないかな。

新品を買ってからプレメンテをして、ここまで5回くらい履いた。

つま先と踵は鏡面磨きしてたけど、ちょっと擦れが出てきたところ。

ケンジントンⅡ Uチップ
つま先にスレが…
ケンジントンⅡ Uチップ
踵にもスレ…
傷があってこれはアウトレットの原因。

履き心地は最高で、土踏まずをがっちり支えるヒールカウンターとか、足の形に合わせたねじれの効いた木型のおかげで長時間歩いてもラク。

リーガルの店長に「Uチップはタイトめに感じるよ」って言われたけど、その言葉どおり、足に吸いつく感じがたまらない。

今回はこいつをメンテナンスしていく。


汚れ落としで一気にリフレッシュ

まずはいつものケア道具を並べて準備完了。

革靴のケア用品。
モゥブレイからはワックスクリーナーとクリームナチュラーレ、トラディショナルワックス。
サフィールからはクリーニングローション。
コロニルの1909シュプリームクリームデラックス。

モゥブレィのワックスクリーナー、それにサフィールのクリーニングローション。

クリームはモゥブレイのクリームナチュラーレとコロニルの1909シュプリームクリームデラックス。

靴を見ると、つま先のワックスが擦れて白っぽくなってた。

ケンジントンⅡ Uチップ
つま先のスレ。足癖の悪さによるもの。

まずは鏡面磨きのために乗せたワックスの除去から。

ワックスクリーナーで落としていくと、布にびっしり汚れがついてくる。

ワックスクリーナーで落ちるトラディショナルワックス。
プレメンテは色付きを使った。

これがなかなか気持ちいいんだよね。

「あぁ、ちゃんと落ちてるな」っていう実感がある。

ワックスを落とした直後の状態がこれ(#8、#9)。

ケンジントンⅡ Uチップ
ワックスを落としたつま先。
すでにスレは解消されている。
ケンジントンⅡ Uチップ
ワックスを落とした踵。ちょっと残り気味。

ピカピカ感は消えたけど、ミュージアムカーフ特有のムラ感がくっきり出てきて、これまたいい表情。

革そのものの顔が見える瞬間は、靴磨きやってて一番ワクワクするところ。

次にクリーニングローションで全体の汚れ落とし。

布にちょんと取るとこんな感じ。

クリーニングローションは伸びがいいから少しずつ使う。

それで全体を拭き取っていくと、がっつり靴の染料が。

クリーニングローションは洗浄力が弱いタイプのクリーナーだけど…

多少はワックスの残りもくっついてきてると思うけど、ラディカはもしかして色落ちしやすい?

クリーニングローションでもめっちゃ色落ちした。

でも目に見えなかった汚れや古いクリームがしっかり浮いてきて、靴が「スッキリしたわ〜」って言ってるように見える(笑)。

全部終わった状態がこちら。

ケンジントンⅡ Uチップ
すっぴん
ケンジントンⅡ Uチップ
すっぴんのバンプとつまさき。
ケンジントンⅡ Uチップ
すっぴんのサイドと踵。

スレがほぼ消えて、革本来の表情がこんにちは。

鏡面磨きはただ見た目をキラキラさせるだけじゃなくて「傷防止のバリア」としてちゃんと機能していたようです。

やっぱりワックスって大事だなと実感した。


クリームで革に栄養補給

次はクリームの出番。

クリームナチュラーレのニュートラル。
水分が蒸発してふたにつきやすいので、逆さまにして保管している。

色付きじゃなくてニュートラル(無色)を選んだのは、ミュージアムカーフのムラ感を活かしたかったから。

工程の写真は残ってないけど、雑に指にちょっと取って、全体に薄ーく伸ばす。

革にスッと吸い込まれていく感じが伝わってきて、なんだか革が水を飲んで生き返るみたい。

だけどクリームナチュラーレって案外オイリーなんですよね。

油断して塗り込みまくるとベッタベタになるので要注意(n敗)。

そのあとブラシでシャッシャッと全体を馴染ませて、乾拭きで余分を取ると…

ケンジントンⅡ Uチップ
クリームナチュラーレによる輝き。

もう全然違う。

さっきまで「リセットされて素の顔」だった靴が、一気に「生き生きした顔」に変わる。

色が深くなって、奥行きが出て、光を当てるとほんのりとしたツヤが浮かび上がる。

ワックスなしでもここまでツヤが出るんだなってちょっと感動。

しかも人工的なギラつきじゃなくて「革そのものが持ってる艶」。

これがミュージアムカーフの強みなんだと思うし、クリームナチュラーレの強みでもあると思う。

ケンジントンⅡ Uチップ
イルチアのラディカのキメ細かさよ。

正直、この工程が一番好きかもしれない。

クリームを塗って、ブラシかけて、乾拭きして…その繰り返しで「革と対話してる」感じがする。

靴が「おぉ、ありがとう」って言ってるように思えて、所有欲がめちゃくちゃ満たされる瞬間。

ケンジントンⅡ Uチップ
1909シュプリームクリームもつけて。

コロニルの1909も防水目的で塗り込むとこんな感じ。

やべーなこりゃ…(語彙力)

ここまでは仕事の昼休みでやったこと(笑)


鏡面磨きでさらに格上げ

ここからはその日の終業後。

ケンジントンⅡ Uチップ

時間を置くとクリームも完全に乾いてワックスが乗りやすくなるから、急ぎじゃなければ案外いいかも。

仕上げに鏡面磨き。

ワックスはモゥブレィのトラディショナルワックス、色はやっぱりニュートラル。

実は鏡面磨きはそこまで好きじゃないんだよね。

ピカピカすぎると派手だし、そもそも難しいし。

でも大切にしたい靴に関しては、僕の足癖の悪さやうっかりを考えると、つま先や踵の擦れ防止と防水効果を考えるとやらざるを得ない。

こちらが鏡面磨き前。

ケンジントンⅡ Uチップ
鏡面前

そしてこれが…こうじゃ。

ケンジントンⅡ Uチップ
鏡面後
ケンジントンⅡ Uチップ
鏡面後正面
ケンジントンⅡ Uチップ
鏡面後踵

何層か重ねて磨いていくと、つま先と踵にキリッとした輝きが出てくる。

前よりも磨き方が上手くなったな、と自分でちょっとニヤけてしまった。


アウトレットで出会えたラッキーな一足

この靴、前回も記事にしたけどアウトレットで買ったんだよね。

中をのぞくと「N」マークがあって、それがアウトレット品の証。

ケンジントンⅡ Uチップ
アウトレットのハンコ。

定価は8万円くらいするモデルだけど、ギリ4万円台でゲット。

改めて、イルチアのミュージアムカーフを使ったモデルで作りもいい靴がこの値段って、ちょっと信じられないレベル。

廃番になったからこそ実現した価格なんだけど、これはもう出会いに感謝だな。

やっぱりこれから買うなら国産じゃないかな。

それからこの靴、Uチップだからカジュアル寄りかなと思いきや、意外とスーツにも合わせやすい。

ミュージアムカーフのムラ感とスキンステッチの立体感があるから、普通の黒のプレーントゥよりも表情があって、ネイビーのスーツやグレーのスラックスにめちゃくちゃ映える。

もちろん休日のジャケパンスタイルや、デニムと合わせても違和感なし。

カジュアルにもドレスにも振れる懐の深さがあって、「今日はどっちでいこうかな」って考えるのが楽しい靴。

シェットランドフォックスの中でも、そういう“万能感”が強い一足だと思う。

ケンジントンⅡのこのモデルは残念ながら廃番になっちゃったけど、中古やアウトレットで出会えたら迷わず手に入れる価値があると思う。

ま、これから似たようなのを入手しようと思ったらボートンがあるけど。

もし同じ靴を持ってる人がいたら、ぜひコメントで手入れの工夫とか教えてほしいな。

革靴は履く人それぞれのストーリーが出るから、そういう話をシェアできたらめっちゃ楽しいと思います。

まあ、僕は適度な更新を心掛けるようにします…

ケンジントンⅡ Uチップ

ちなみにミュージアムカーフ大好きすぎて、先日買い換えた財布もミュージアムカーフにしました。

イルチアのラディカで作られたお財布。グレー。

3つ折りなので、小っちゃくてお札が使いにくい形に曲がる…笑

また別に財布買って使い分けた方がいいかも。

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